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作詞連載シリーズ【ふと歌詞8】『あかり』

2020年7月10日

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作詞連載シリーズ【ふと歌詞8】『あかり』

2020年7月10日

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※趣味100%の内容になります。

ふと歌詞連載第8弾です!

前回のふと歌詞7『愛虚(あいうつろ)』に続くストーリーになります。

彼女の心情に寄り添いながら、読んでみてください。

 

>まだ「ふと歌詞7」を読んでない方はこちら!

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作詞連載シリーズ【ふと歌詞7】『愛虚』

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ふと歌詞8 『あかり』

A.ビルの屋上 沈みかけの陽
お空を飛んでみたかったの
おかあさんに申し訳なくて
その一歩すら踏み出せないくせに

B.一度だけ 破りたくて
拾った煙草に燈を灯した

S.私は還る 零へ
きっとすぐでしょう
誰の心にもいない
本当の消失を迎えるのは

A.ねえ、どうして
そんなこと言うの
尽きた灰色の私に
「きみと生きたい」

B.名前も知らない
顔だってぼんやり
私の心にいなかったのに
急に現れて
心掻き乱して
泣かせるなんて最低ね

S.私は還りたい
何ひとつないばしょへ
ここに来て欲しいのは
すべてを刈る死神だけなの

C.愛なんて分からない
友だって分からない
あなたは何を伝えたいの
きみは分かってる、と
その涙が証拠だ、と
ずっと忘れない
灯りを消させやしない

S.私は還れない
踏み出せなかった
お空への一歩
また人の所為にして
お月様に背を向けて
鳴るはずのない足音落として

当時の状況解説

ビルの屋上で、目の前の月に向かって歩こうとしていた彼女に、突然声がかかる。

その人のことは知らないはずなのに。

何も考えることなく前に踏み出せばいいのに。

かけられた声が刺さり、まだ灯がほしくなってしまう。

そして彼女は、目の前のお月様に背を向けて、もう二度と鳴らす予定のなかった足音を立てる。

 

この物語は、幸せ、な物語で帰結したように見えますが、

「背を向けて」歩き出す。というところに影を感じていただけたら嬉しい限りです。

 

次回で3部作は完結になります。ただ、影の正体を明かしたくなくて、ブログの更新はここまでになっています。

なので、この先は古いiPhone5Sに残っているはずなので、いつか掘り出したいと思います。

それでは、また。

※こちらの歌詞は、友人が曲にしてくれて、大変気に入ってます。ぜひいつかお聴きください。

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