2019年にもアメリカの規制で話題になったHUAWEI(ファーウェイ)ですが、
2020年にも大きな問題が発生しましたね。
このニュースが発生した2020年8月18日時点では
「使えなくなる」事象が発生したわけではありませんが、
「今後いつ使えなくなってもおかしくない」状況になっているわけです。
そこで、今回は
◆何が起きているのか
◆今できること/おススメのスマホ
についてお話したいと思います!
本記事の信頼性
◆固定回線/モバイル回線の会社に3年以上勤務
◆代理店営業/マーケティング/サービス企画と
様々な部署経験で、ネットやスマホの裏事情に精通
Huaweiのスマホ問題とは
スマートフォンに限った話ではないのですが、簡単にいうと「米中問題」です。
きっかけは米中摩擦
中国の法律で、(ざっくりと訳していますが)
「中国の会社は、国が求めたら会社のあらゆる情報を提示する義務がある」
というものがあり、
これに対してアメリカが(発信は主にトランプ大統領が)
「情報漏洩を前提とした会社とアメリカは仲良くしない!」
と発言したわけです。
2019年初頭
最初に発生したのは、2019年初頭です。
このときは、主に2社がアメリカの規制対象となりました。
ポイント
HUAWEI(ファーウェイ)
ZTE(ゼットティーイー)
どちらも中国最大級の機器メーカーで、
特に当時は「5G」という次世代通信規格の裏側のシステムや機器を、多くの国がこの2社に発注していたため、
【世界の技術水準が止まる】とまで言われました。
実際、ヨーロッパ圏のいくつかの国は
「中国の会社での5G導入を見送る」と発表し提携解除も行っていました。
一時期、日本のスマホ市場からもHUAWEI製品の広告だけ止まったりしていましたね。
2020年の再強化
アメリカはいくつかの規制を2019年に行いましたが、
2020年にも、再強化をかけました。
主に規制対象とされたのは、以下の3社です。
ポイント
HUAWEI(ファーウェイ)
ZTE(ゼットティーイー)
Tencent(テンセント)
はい。テンセントという会社が追加されました。
この会社は、SNSツール「WeChat」(LINEの中国版のようなもの)を運営しており、
他にも最近任天堂(Nintendo)と組んでポケモンのゲームを共同発表したりと、
すごく勢いのある企業です。
SNSツールをめぐる戦い
テンセントが対象に入った大きな理由は「WeChat」と言われています。
この利用を、アメリカのスマホ製品(iPhone)などで使えなくするということも提言されていました。
もちろんこれに中国は猛反発していますが、
実は中国もアメリカの様々なアプリ/ツールを使用不可にしているのです。
中国国内で使えないアプリ
中国国内で使えないツールはどんなものがあるのでしょうか。
中国で原則使えないアプリ
・Google
・LINE
・Facebook
・Twitter
・YouTube
・Instagram
・Yahoo
そうなんです。
実は昔から中国国内ではアメリカのアプリやツールや使えないものだらけで、
その代わりになるものをそれぞれ開発し、中国国内および中国国内に住んでいる人と連絡をとる人々に浸透させているのです。
中国版のSNSは?
では、中国で実際に使われているアプリと、それはどれに似たものなのか、一覧にしてみました。
ポイント
・Baido(⇒Google,Yahoo)
・WeChat(⇒LINE)
・Weibo(⇒Twitter)
・TikTok(⇒YouTube)
そうなんです。
この動きに、アメリカが対抗し始めた、と考えると、
きっかけは中国、とも言えてしまうかもしれませんね。
そして「Google(Android)の使用不可」へ
そして、2020年に「すべてのHUAWEIスマートフォンにおける、Google規格の使用不可」が懸念されました。
これは、2019年時点で発売されていたスマートフォンの更新を許諾していたものが、消えてしまった、というものから派生しています。
基本的にAndroidスマホというのは、Googleの開発ツールを用いており、
様々な機能が使えなくなるほか、最も大きいのが「Google Play」の使用不可です。
これをされてしまうと、最も一般的に用いられているアプリ提供方法が使えなくなってしまうため、
スマートフォンは「時刻が確認できる文鎮」というレベルにまで下がってしまう可能性があります。
実は2019年にも?
実は、2019年にも同様の話は発生しているんです。
ただ、そのときは「今後発売するスマートフォン」が対象だったので、
すでに発売されているファーウェイスマホはセーフでした。
しかし、今回は過去のスマホのアップデートを許可するものが更新されていない、というので、
いつすべてのHUAWEIスマホが使えなくなってもおかしくないわけです。
HUAWEIのスマホをどうするべきか
さて、前段が長くなってしまいましたが、本題の「HUAWEIスマホ」について、です。
私たちが暮らす日本は、良くも悪くもアメリカに近い国です。
なので、それを快く思わない方がいても、原則はアメリカの方針に影響を受けるため、
中国製品はこれからいつ使えなくなってもおかしくない、ということを考えておく必要があります。
そこで、これを機にどんなスマホに乗り換えるべきか、を解説していきましょう。
おススメ➀iPhone SE
まずは、iPhone SEです。
たしかに、今まではiPhoneの定価は10万円~12万円ほどでした。
そのため、スマホの実質0円や一括0円というキャリアのキャンペーンが生まれたわけですが、
この「SE」は違います。
金額を見てみましょう。
ポイント
◆64GB:44,800円(税抜)
◆128GB:49,800円(税抜)
◆256GB:60,800円(税抜)
そうなんです。
でも、性能は最新のとそこまで遜色ないんです。
日本では6割を占めているといわれるiPhoneですが、
世界でのシェアは3割程度。
高価格帯勝負を続けるのではなく、廉価版を出すことで格安スマホに流れるのを防ぎたい意図があるのでしょう。
純アメリカ製で、超高性能、かつ安い。
イチオシのスマホですね。
おススメ➁Xperia 5
お次は、Xperiaです。
ソニー製のスマートフォンで、中のチップもアメリカ製が多いと言われているので、使えなくなる事態は避けられますね。
(もちろん、SONYとアメリカが敵対することは今のところないのでは…?という前提のもとですが…)
たしかに「SONY」といえば「高い」イメージがありますね。(笑)
でも、Xperia5は、先ほどのiPhoneSEと同じく、「高品質で安い」を目指したスマホになります。
価格は6.9万円(税抜)と、iPhoneSEよりも若干高くなってしまいますが、
HUAWEIと同じ「Androidスマホ」という点がとてもメリットです。
それは、「まるっと移管できる」ということ。
Android同士は移管が簡単
iPhoneはiOSという規格を用いているため、HUAWEIのスマホのデータを移すことは原則できません。
なので、各アプリを綿密に「データ引継設定」などしなければいけないのですが、
Android同士であれば、データを一気に引き継げます。
この機能だけでも、かなりうれしいですよね。
おススメ➂Xperia Ace
続いても、Xperiaになります。
こちらは、さらに廉価版を目指しているので、Xperia5と比べると性能は落ちてしまいますが、
その分50,000円程度(税抜)で購入できます。
できる限り予算を抑えたい!という方にはこちらがおススメですね。
おススメ➃Galaxy A7
続いては、サムスン(Samsung)から発売されている、Galaxy A7です。
こちらは、3万円以内で購入できるところが多く、かなり安価ですね。
韓国の会社さんなので、日本製やiPhoneほどの安心はできませんが、コスパのいいスマホと言えるでしょう。
私自身も持っています!2台目として。
少しカクつくところもありますが、iPhoneよりも大画面でYouTubeを観ることができるので、YouTube用の端末のような使い方をしています。
その傍らでiPhoneでゲームしています。(笑)
おススメ➄AQUOS sense3
最後にご紹介するのは、SHARP(シャープ)のAQUOSです。
ソニーと同じく、日本製という安心感がありますね。(笑)
金額も3.6万円程度(税抜)と、かなり抑えられるのでおすすめです。
私の友人にAQUOSユーザがいるので聞いてみたところ、Androidでは全然遜色ない動き、とのことです。
まとめ
今回はHUAWEI問題と、乗り換え先のおススメスマホを紹介しました。
もう一度おさらいしましょう。
サマリ
◆HUAWEIスマホが使えなくなる?!
⇒Googleのツール使用禁止の強化により、
今使っているスマホも使えなくなる可能性アリ
◆おススメのスマホ
➀iPhoneSE (44,800円~)
➁Xperia5 (69,000円程度)
➂Xperia Ace (50,000円程度)
➃Galaxy A7 (30,000円程度)
➄AQUOS sense (36,000円程度)
スマートフォンは、今や欠かせない時代となりました。
そのスマホが「突然使えなくなった!」となってしまったら大変ですよね…
2020年8月時点、HUAWEIのスマートフォンは問題なく使えています。
が、米中摩擦次第でいつ使えなくなってもおかしくない状況なので、
少しでも予算がある方は、今のうちに乗り換えておいたほうがいいと思います。
安い。でも、何か問題が起きるかも。
という、教訓を肌で感じられたニュースでしたね。
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